夢分析といえば心理学者であり精神医学に賜物を遺したフロイトとユングが有名ですね。
夢分析は夢占いとも呼ばれておりますが、その理由は“精神世界=スピリチュアル”と共通する点が強いため“精神”と掛け合わせて“夢分析・夢分析”といわれております。
もっというと“夢分析=自分が抱えている事から未来に起こりえそうな事”を暗示するので“夢占い”と呼ばれている傾向があります。
心理学者であり精神科医のフロイトやユングの夢分析はそれぞれ若干違いがあります。
今回はフロイトとユングのご紹介と夢分析における解釈についてお話いたします。
精神科医・フロイトについて
まずは精神科医・フロイトについてご紹介いたします。
フロイトは精神科医として患者を通し分析を重ね、現代でも精神疾患の治療の源となる考えを導き出した人物です。
中でも無意識に関する概念はフロイトが有名です。
無意識とは“自分が意識していない行動”をいいますが、フロイトは人間の行動には必ず何かしら心理的な理由があり、その行動の裏付けがほとんど“無意識である”と説きました。
掻い摘んでいうと無意識こそ人間のあらゆる行動を引き起こす、だから人間の無意識に触れることで解決できる課題がある、精神疾患が治るヒントがある、と説いたわけです。
フロイトは幾千万の患者を通し研究を重ねた上で今でも多くの人に説き続かれている理論です。
フロイトと夢分析について
普段、私たには自分の無意識に触れることはできません。
しかし、唯一触れることができるのは眠っているときに見る夢です。
フロイトの夢分析は、夢に現れたものを何らかの象徴として意味付けました。
例えば、抑圧された感情や欲求を無意識に抱えていたら、その葛藤が夢に抱えていたら象徴として現れます。
性的な葛藤や対人関係に関する不満、ストレス、自己葛藤を表す夢はたくさんありますが、無意識的に欲求されていることを夢として現れているという解釈がされています。
●心理学者・ユングについて●
ユングは精神科医であり心理学者です。
ユングの精神療法は患者との対話を重要視していました。
精神疾患に冒されている方は会話もエキセントリックなケースが多いですが、その対話を重要視する理由は、その会話がどんな話であろうとも患者自身から出る言葉に治療のヒントがあると考えていたためです。
ユングと夢分析について
ユングもフロイトと同じく無意識に注目していましたが、ユングの場合は“集合的無意識”を特に注目していました。
“集合的無意識”とは人類が共通して持つ無意識のことです。
例えば太陽=神などです。
太陽は日本ではお天道様、他国ではアポロンやラーなど太陽を崇拝している国は多いですね。
このように人類共通の認識、連想をさせるものを“集合的無意識”といいます。
ユングの夢分析はこの集合的無意識を細かく分類してまとめたものです。
そこでユングは集合的無意識を裏付けるため夢日記をつけたり、患者に夢日記を書いてもらい、その夢に現れた人物や事柄などの内容を細かく分類し、その患者との対話を通して無意識的に何を抱えているのか紐解きしながらより良く過ごすための答えを導き出していたと考えられています。
夢診断とフロイトとユングについてのまとめ
フロイトもユングも無意識による抱えるイメージに注目していたという共通点があります。
診断にあたってはフロイトは何らかの葛藤を抱えているという意味合いが多く、ユングは葛藤を含め細かく分類し夢に現れた事柄の意味を引き出しました。
どちらもれっきとした精神医学の基盤を作った人物なので、夢診断をまとめた本などでは二人を分類せずに夢の意味を紹介しているものが多いです。
フロイトもユングも似て非なる考えなのですが、夢分析をする場合はあまり拘らなくても大丈夫です。
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